白肌の雑記帳

雑に記録していきたい

2021年3月

 早いもので、東京に来てから10年が経過しました。年齢も35歳になりました。
 厳密に言えば当初は神奈川住まいの神奈川勤務ではありましたが、広島目線でいうと東京も神奈川も大差ないって感じです。
 10年、いろいろありましたが、何も無かった、とも言える10年でした。
 物はいろいろ増えました。趣味も増えました。昇格もしました。昇給もしました。仕事も覚えました。リーダーになりました。いろんな人から怒られたり、信頼されたり。
 でも、それって別に特別なことではないんですよね。


 強いて言うなら自分の病気、クローン病を理解したことは唯一の収穫でした。自分の健康・病気に対する価値観を決定的に変える出来事で、普通の人が50代くらいになって認識できるような視点をいち早く20代の時点で得ることができました。
 俺はクローン病にかかったことそのものを喜ぶことは無いですが、そういった病気をもつ人間の気持ち、弱者の気持ちを理解できるようになったのは本当に幸福だったと感じています。病気を基準にして自分の考え方は大きく変化したと思います。


 しかし、こと病気を除くとあまりに空虚な10年です。
 15歳から25歳になった10年、つまり、高校入学から大学院を修了するくらいの期間のインパクトには到底及びません。ただ病気に動かされただけの10年でした。
 これは俺自身に問題があって、「ひたすら楽をするため行動を避けた」「自ら変わることを避けた」という引け腰な生き方に起因していると思います。学生時代はなんやかんやで環境が用意されるから、そこに依存していればなにがしか出来事は起こるし、変化も行動も促されます。
 しかし、誰も知り合いがいない土地に一人で乗り込んで、淡々と仕事をこなしていると、本当に仕事以外に何も起こりません。
 何もしないのだから何も起こらない。当然のことなんですが、そういった虚無を意識するととたんに怖くなってきた。というのが最近の俺の近況です。


 四十不惑という言葉もありますが、おそらくこのまま順当に年齢を重ねて不惑と呼べるほどの40歳になれるのか?と考えたときに、こと自分の私生活については、そう言い切れない面が大きいなと感じています。
 25歳の俺と40歳の俺の違いはなんだ?と自分に問いかけたとき、何も答えられるものが無い可能性があることに、恐怖を感じるわけです。
 まあ、結局、何がしたいかっていうと、「病気を基準としない自分の変化」を自ら促していきたい、というのが最近俺がぼんやり考えていることです。
 もっと極端な言葉でいうと、婚活とかサークル所属とか、人間不信な俺が最も苦手としていた、「人間関係」から「逃げない」ようにしていくことが、結果として俺のためになるんじゃないか。虚無な10年は防げるんじゃないか。と思ったわけです。
 苦手なことをするってのはめちゃくちゃ大変で、必要に駆られないと普通やりません。
 やりませんが、そうも言ってらんねえなと。
 幸いなことに、歳のせいかなんとなく最近「人肌恋しい」という感覚が理解できるようになってきました。「何も無い」と形容しましたが、これはある意味驚きの変化かもしれません。俺でもこんなことを感じるんだ、と驚いています。ちなみに最近まで全くその感覚が無かったです。「寂しい」「恋しい」は負けワードでしたし、そんなことを考える人間はただの軟弱者だ、と思っていました。今気付きましたがこれは面白い変化です。まあなんにせよ、苦手なことをやるにしてもそれが「嫌々」ってことじゃないのは幸いなことだなと思います。
 いっぱい苦手なことをして、いっぱい失敗して、そうやって能動的に自分に厚みを加えていくことが、今の俺に最も必要なことなんだろうなと、柄にもなくそういったことを最近考えていました。
 いずれにせよ少しずつできるところから。失敗してもうろたえない、迷わない。


 アラフォーと呼ばれるであろう35歳を起点として、不惑の40歳を迎える準備が始まります。理想に向けての行動を、少しずつやっていきたいですね。
 まずは婚活からだなー。あるいは恋活でも良いんですが、失恋を経験するところから始めるくらいのことをすべきだなと思いました。もっと俺は失敗から学ばなければならない。婚活なんてもう手遅れかもしれませんし、何をやってもうまく行かないかもしれません。でも、それはそれで良いと思っています。
 本当の成果は「俺が変わること」なので、それ以外の失敗はとるに足らないことです。それをもって「不惑」というのが俺の考えです。
 東京に来てキリ良く10年。自分を積み上げる、という視点で今後は生を重ねて行くべきだなと思いました。


 35にもなって青臭い文章ですが、虚無な10年との決別としては、まあ思いがこもっていて気持ちの整理のきっかけにもなって良いんじゃないですかね。
 これ、ずっと書き散らしたかったんだよね。やっぱブログは良いよ。皆ブログ書きな。
 さて気を取り直して以下ゲームの話。

ストリートファイター5 (PS4)

 現在スーパーブロンズ〜ウルトラブロンズの間をウロウロしており、まあ多少動かせるようになってきたなという感じです。
 LP的には1300を下回ることはほぼなく、だいたい1400〜1600を維持していて、上振れて一度1900まで到達しました(その後1600まで低下)。
 たまーにシルバー帯に勝ち越すこともあるので、まだまだとはいえ、いやー着々と強くなってるのが実感できてめっちゃ楽しいです。人より成長速度は遅いですが、確実な前進を感じます。この感覚はなにものにも代えられないものがあります。
 スト5は見る分にはぶっちゃけ地味ですが、自分でやる分には最高のゲームかもしれません。
 特にトレモの機能が充実していて、オフィシャルでフレーム表が公開されているので、強くなるための地盤が出来上がっています。
 また人口も多く、プレイヤーのレベルも様々なので、必ず適正帯にLPが落ち着くし、適正な相手があてがわれます。
 試合内容はともかく、マッチングの品質は驚くほど良いです。やはりこれは、数々のプロゲーマーや大会主催者、カプコン、そして何より多くの一般プレイヤーが飽きることなくゲームを盛り上げ続けてくれたからだと思います。
 本格的に始めるのが遅くなりましたし、成長速度も遅いですが、始めてよかったなあと感じるところです。

モンスターハンター ライズ (Switch)

 始めました。現在村下位の星3途中。百竜夜行までやりました。集会所は未着手。
 いやー実は全く期待してなくて、「モンハンが今どんだけ背伸びしたってワールド初見の衝撃やダブルクロスの味わい深さに敵うわけないだろう…」と思ってました。杞憂だったね。
 ワールドの良いところとダブルクロスの良いところを厳選して残した感じで、今のところ明確な問題点が見当たりません。強いて言うならフレームレートの低さが気になるくらい?まあSwitchのキツさだわなと思うところではありますが、しかし必要に応じて持ち運べるSwitchの方がモンハンのゲームデザインにマッチしているので悩ましいところです。
 新要素の翔虫(いわゆるワイヤーアクション)が軽快に動いて気持ちいいし、受け身も取れるので過去作と比べてゲームスピードが格段に上がったように感じられます。オトモガルクに騎乗しての移動の素早さも最高。俺はせっかちな人間なので、ゲームスピードの向上は望むところです。
 また、一部の翔虫を用いたアクションにダブルクロスで言うところの狩技やスタイル固有アクションみたいなものもあって、ダブルクロス好きな俺へのアピールも完璧です。嫌いな人は嫌いらしいけど、やっぱり俺はダブルクロスのそういう人間離れした要素が好きだったんだよ。ゲームくらい人間離れしたいっつうわけですよ。
 レベルデザインも、そこまで特別良いとは言わないですが高低問わずいろんなところに行けてとても3Dゲーム遊んでる感が味わえてグッドです。ワールドも箱庭感高くて悪くなかったですが、それが更に良くなったようなイメージです。
 このまま特別な不満さえなければ、もしかしたら俺の中でシリーズ最高傑作まであるかもしれません。いやー良いゲームだよ。