白肌の雑記帳

雑に記録していきたい

2020年12月

 コロナウイルスの影響下、今回の年末年始は実家に帰らずに過ごしています。
 生まれて初めて、広島以外で迎える正月となるわけですが、こう、一人で過ごしているといまいち季節感が感じられないのが悩みものです。
 年末年始の実家といえば、餅つき、西日本特有の丸餅が並べられた机、石油ストーブの上で焼かれる餅、牡蠣の入ったお雑煮、きなこもち、醤油餅、あんこもち、おはぎ…
 思い返せば餅の印象が強すぎるところですが、やはり餅には風情を感じずにはおれません。
 ちなみに実家はこういった一般的な餅だけでなく、「たまごもち」というものも好んで食べたりします。卵黄と大量の砂糖が練り込まれた餅です。甘くて美味いです。これを食べる家庭はほとんど聞いたことが無いので、これが食卓に並んでいるのを見るだけで、ああ我が家に帰ったなと実感します。
 しかしそれが今年は叶いません。今年だけなのか、来年もなのか、先行き不透明なこの状況にもどかしさを感じます。両親もいつまで生きていられるかわかりません。あと何度、親の顔を見ることができるか、会話できるのか。その上限はほとんど決まっているようなもので、そういったことを考えると故郷を想う気持ちが一層強くなります。
 だからこそ、今年は帰れません。切ないことだね。せめて電話くらいはしたいところです。

天穂のサクナヒメ(PS4)

 クリア。いやー、本当に良いゲームでしたよ。
 アクションゲームとしては結構癖があるというか、素直に褒められない面がいくつかあるものの、それを補って余りある魅力を備えたゲームだったよ。
 やはりこのゲームの中核を支えているのは稲作で、全ての要素が稲作を中心に回っているのがとても心地良い。
 ストーリーもなにげに結構面白くて、最後まで飽きずに楽しむことができた。特に秀逸なのが台詞回しで、出自や文化の異なるキャラクターのセリフを巧みに使い分け、ファンタジーを混ぜつつ独特の雰囲気が構築されていたように感じられた。非常に語彙が多彩で、キャラクターの個性が光る最大の要因だったと想う。
 アクション要素はあまり褒められない面が多く、例を挙げると、モーションの硬直が長く左右の転回がもたつくところとか、レベルデザインが微妙(ロケーション乏しい&ギミックが単調)なところとか、羽衣アクションがアナログスティックで操作しても8方向にしか制御できないとか、まあいろいろある。
 ただ、そんな欠点を帳消しにするのが、爽快な弾き飛ばしアクション。とにかく敵を吹き飛ばすアクションが多彩で、吹き飛んだ敵が更に別の敵を巻き込み、連鎖的に巨大なダメージを蓄積する。これが異様なくらい気持ちよく、つらつら挙げた欠点など些細な問題として水に流せてしまえるほどだった。
 他にも、基本的に敵同士フレンドリーファイア有り(投擲物など限定っぽいけど)なところも理不尽さを感じないポイントで、どちらかというとプレイヤー有利な条件で爽快なアクションが楽しめるところがこのゲームの特徴だろうなと思う。ただ、適当に動かしていると割と簡単に死んでしまうので、羽衣アクションを駆使して緊急回避を駆使していく必要もある。この辺のバランスはうまい具合にやったなと感心している。
 稲作要素については、ここであえて語るほどのことではないかな。稲作に多少なり興味があるか、お米が大好きな人には間違いなく楽しいゲームですよ。パラメータの多彩さ、独特の作業感、道具を用いた作業の効率化、得られた米の二次利用(麹や酒を作ったり、糠で糠漬けを作ったり、通貨として物品等交換したり)など。ここまで深く日本の米文化に寄り添ったゲームはそうそう無いと思います。
 米と日本人の在り方について見つめ直させられる、唯一無二のゲームデザイン。本当に良いゲームでした。
 このゲームの人気をステマとか決めつける人が居ましたが、一体何を見たらそう思えるんだろうか。もちろん欠点も抱えていますが、こんなにトガッたゲーム、そう出てくるものじゃないです。

ホライゾン ゼロドーン(PS4)

 サクナヒメ終わったので再開してるんですが、うーん…35時間くらいやって、まあ面白いっていえば面白いんだけど…
 長時間遊んでくると密度の低さが気になって仕方がないな。ストーリーの興味深さにマップがついてきていないように思う。収集要素は多々あるようだが、味気なく置かれているだけという印象があり、マップを楽しむところまで気持ちが乗ってこない。
 同時期に発売されたゼルダBotWはこの辺がものすごく考えられてて、探索意欲を常に刺激するマップになっていたと思う(クリアしてないけど)。
 んで、それに劣るこのホライゾンは、正直、なんか魅力に乏しいんだよな。よほどのことでも無い限り、しばらく寝かせる方針とします。